気になる?月極駐車場に関する素朴な疑問

気になる?月極駐車場に関する素朴な疑問

街中で見かける月極駐車場の看板をよく見ると、「月極」や「月決め」と表記されていたり、コインパーキングの呼び方が違ったりと、何の変哲のないことも実は微妙な違いがあるもの。

そこで、月極駐車場などの駐車場の呼び方や、コインパーキングの素朴な疑問をご紹介します。

「月極」と「月決め」2種類の読み方の違いは?

「月極」と「月決め」の違いは何かというと、「極」は約束する意味があり、「決め」は決定する意味の時に用いられます。そのため、漢字で表記するなら「月極め」を使う方が適切とされています。

しかし、常用漢字表では、「きめる」には「決」の字だけが掲げられており、約束の意味の慣用のある「極」には「きめる」の訓がありません。
そのため、常用漢字表に従うとすれば「月きめ」と仮名書きすることになるでしょう。

月決めは青森、秋田、北海道、高知県で多い

「月極駐車場」や「月決め駐車場」は全国に分布していますが、全国的に多い方は「月極駐車場」でしょう。「月決め」の分布は偏っており主に北海道、青森、秋田、高知に多く見られ、40~50%と、かなり多く見られます。

参照:「変わりゆく日本語の事態調査」より http://www.justsystems.com/jp/atok/nihongo2/result-p2.html

結局どちらが正しいの?

地域により呼び方が違い、結局どちらの言葉を使っても意味は伝わるためどちらが正しいと決めることは難しいでしょう。

駐車場の呼び方や表示

駐車場の疑問を探してみると、地域によって呼び方が違ったりコインパーキングの表示が違ったりと意外な違いを見つけることができます。

そこで、「コインパーキングの表示の違い」「駐車場の呼び方の違い」をご紹介します。

コインパーキングの「空」「満」表示を鑑賞する

コインパーキングの表示器に表示される「空」と「満」の文字。
ほとんどの人が何気なくみている看板のように見えますが、実はメーカーによって微妙に違っていることはご存知でしょうか?

この表示はドットと呼ばれる点の組み合わせで文字が作られていますが、メーカーによって書体が微妙に違い、使われているドットの数も違うため、簡単に表示しているものからこだわりがあるものまで実に多種多様。

ちなみに使われているドットの数は、16×16が一番多く使われており、稀に20×20以上と高解像度も存在するようです。
さらにドットの間隔が一定になっていなかったりと、ドットだけでもよく見ると微妙な違いに気づくことができるでしょう。

「モータープール」=「駐車場」という呼び方

大阪では月極駐車場の看板を「モータープール」と掲げていることがよくあります。
これはもちろん水泳のプールではなく駐車場のことを指していますが、果たして「モータープール」=「駐車場」なのでしょうか?

モータープールという言葉の駐車場は大阪だけではなく、全国的にも存在しますが、圧倒的に大阪が多いでしょう。
ではなぜ大阪では駐車場が「モータープール」と呼ばれるのでしょうか?

モータープールの言葉の由来は、第二次世界大戦後、日本に駐留した軍隊である進駐軍が車を利用していましたが、当時駐車場などは無く、広場の1カ所に車を集めて車を停めていました。

その場所のことを軍が「motor pool」と呼んでおり、それが広まったと考えられています。
ではなぜ大阪でこの呼び方が多いのかははっきりとはわからないため、方言のようなものではという意見もあります。

ちなみに自動車の製造工場で生産された車をストックするために使用する広場の事も「モータープール」と呼ぶこともあるため、車を停めておく広場全のことであれば使ってもいい言葉かもしれませんね。

「月極駐車場」大人が意外と読めない漢字5選

「月極」という漢字の読み方、「つきぎめ」と呼びますが、「げっきょく」と読んだりと、正しく読めない人も多いのではないでしょうか?
日常よくみる漢字も実は読み方が違っていたなんてこともあるでしょう。そこで、大人が意外と読めない常用漢字をご紹介します。

月極

「つきぎめ」と読み、1ヶ月単位で契約などを決めることを言います。よく間違えられる言い方は「げっきょく」でしょう。

貼付

何かを貼り付ける意味で使われる言葉。正しくは「ちょうふ」と呼びますが、「はりつけ」とそのまま読まれることが多いです。

礼賛

「らいさん」と読み、褒め称える時にこの言葉を使います。「れいさん」と間違われて読まれることが多いのではないでしょうか。

依存心

「いそんしん」。人に頼る気持ちのことを言います。言い易さから、つい「いぞんしん」と読んでしまうことも。

代替機

故障した機器を修理する際に販売元から一時的に貸与される機器のことで、「だいたいき」と読まれます。よく間違われるのは、「だいがえき」ではないでしょうか?

駐車場一つとっても様々な疑問が浮かびますよね。さらにその疑問を掘り下げてみるとたくさんの理由を知ることができるでしょう。