車庫入れが苦手?うまく停められるポイントを解説

車庫入れが苦手?うまく停められるポイントを解説

車庫入れは、運転初心者だけでなくベテランドライバーにとっても、状況によっては難しく感じるスキルです。この記事では、車庫入れが苦手な人がすぐに上達できる具体的なポイントから、前向き駐車、バック駐車、縦列駐車といった基本的なステップ、車庫入れのスキルをもっと伸ばす練習方法までを解説します。ぜひ参考にして、駐車スキルを一段上に引き上げてみてください!

車庫入れがすぐにうまくなるポイント3つ

1. 目印を決めて毎回同じ位置で駐車を始める

基準の目印を探す

駐車スペースで安定した駐車ができるよう、毎回同じ目印を見つけておくと効果的です。目印には駐車場のラインや壁、ポールなど、自分の車から見やすいポイントを選びましょう。いつも同じ基準で車を動かせば、位置の感覚がつかみやすくなり、スムーズな駐車が可能になります。

サイドミラーの角度を固定

サイドミラーの角度を駐車しやすい高さに固定することで、スペース内での車体の位置を確認しやすくなります。視覚情報が増えることで、左右の距離感を掴みやすくなるため、駐車の際にはミラーを頻繁に見て車体を確認する習慣をつけましょう。

視点の高さを一定に保つ

車の座席の高さを一定に保つことで、目印や基準点が毎回同じ位置で見えるため、駐車の安定感が向上します。座席の高さを固定しておくと、目視の角度がぶれず、目印が見やすくなるので、より正確な車庫入れができるようになります。

2. サイドミラーとバックモニターをうまく使う

サイドミラーで左右のラインを確認

車庫入れの際は、サイドミラーで左右のラインを確認し、車体がスペースに対して平行になるよう調整するのが重要です。サイドミラーを見る習慣をつけると、隣の車や壁との距離感が掴みやすくなり、余裕を持って駐車できます。

バックモニターで車体の後方を確認

バックモニターを活用して後方を確認することで、後方の障害物や駐車スペースの奥行きがわかりやすくなります。モニターがある場合は駐車中の後方の様子を確実に確認し、安全に駐車ができるようにバックモニターを併用しましょう。

バック中も必ず目視確認

バックモニターやサイドミラーを使用しつつも、直接後方を目視することで、死角にある障害物や歩行者の存在を確実に確認できます。モニターやミラーに頼りすぎないよう、目視での確認も組み合わせ、安全を確保しながら駐車を行います。

必要に応じてミラーを調整

駐車スペースの形状や高さに応じて、ミラーをやや下げるなど調整することで、タイヤとラインの位置関係が見やすくなり、正確にスペース内へ収めることができます。状況に応じたミラー調整が、スムーズな駐車の助けになります。

3. ハンドルの切り方と戻し方を意識する

ハンドルの切り始める位置を決める

前進駐車では駐車スペースの入口に車の先端が差し掛かるタイミングでハンドルを切り始めましょう。

バックで駐車する場合は、複数回ハンドルを切ることになります。
向かって右に駐車する場合、
駐車場の白線が自分の肩の横にくるところで停止し、ハンドルを左に切って前進。
右のサイドミラーか目視で車の延長線上と駐車枠の白線が重なるところで停止。
その後右いっぱいにハンドルを切ってバックしていきます。
車体が駐車場に対して並行になったところでハンドルをまっすぐにしましょう。

バックしながら微調整

上記が難しい場合は、少しずつ操作して車体の位置を調整しましょう。微調整を繰り返すことで、駐車スペース内で真っ直ぐになるための正しい方向感覚が身につきます。

車庫入れが下手な人の特徴と、すぐに改善できること

1. 確認不足による距離感のミス

距離感の把握不足

車体の前後左右の距離をしっかり把握しないまま駐車すると、隣の車や壁との接触のリスクが高まります。サイドミラーやバックモニターをしっかり使い、常に周りとの距離感を確認する習慣を身につけましょう。

周囲の環境に対する確認不足

駐車前に周囲の車や障害物、歩行者の有無を確認せずに駐車を始めると、思わぬ事故の原因になります。駐車する前に必ず周囲を確認し、サイドミラーやバックモニターも使って安全な状況を確保してから始めましょう。

駐車スペースの広さの見落とし

駐車スペースの広さを把握せずに駐車すると、スペースが狭すぎる場合に切り返しが必要になったり、車体が収まらないことがあります。事前にスペースの幅を目視で確認し、駐車可能かどうか判断することが重要です。

確認にかける時間が足りない

急いで駐車を始めると、周囲の確認が不足し、車体の位置がズレたり接触のリスクが高まります。駐車する前には焦らず、確認に必要な時間を確保し、周りの状況をしっかり確認してから駐車するよう心がけましょう。

2. ハンドルの戻しが遅い

戻しが遅れて位置がずれる

駐車スペースにまっすぐ収まる前にハンドルを戻すタイミングを逃すと、車体が左右にずれてしまいます。車体がスペースに平行になり始めたら、早めにハンドルを戻すことで位置を修正しやすくなります。

角度が合わない

駐車スペースに対する車の角度がずれると、修正のために余分な切り返しが必要になります。まずは、車を駐車スペースに対して平行に近づけ、スムーズにハンドルを操作して調整することが重要です。

基準を持たずに切る

切り始めるタイミングが毎回違うと、駐車に苦労します。駐車する際は、肩やミラーの位置を基準にして一定のタイミングで切り始める習慣をつけると、角度のズレが減り、駐車が安定します。

3. スピードが速く微調整が難しい

バック時のスピードが速い

駐車スペースに入る際にスピードを出しすぎると、微調整が難しくなり、車体が思った位置に収まりません。駐車中は低速で進め、必要に応じてゆっくりと操作することで、位置調整がしやすくなります。

ハンドル操作が早すぎる

スピードが速いままハンドルを切ると、車体が大きく動いてしまい、駐車位置がズレてしまいます。駐車中はハンドルをゆっくりと操作し、細かい調整ができるよう速度を抑えることが大切です。

焦りによる操作ミス

急いで駐車しようとすると、周囲の確認やハンドル操作が疎かになり、ミスが増えます。焦らず落ち着いて操作し、スムーズに駐車できるよう注意して進めると、より安全に駐車ができます。

必要な確認が不足する

スピードが速いと、確認の時間が短くなり、隣の車や障害物との接触リスクが高まります。確認に十分な時間をかけることで、距離感がつかみやすくなり、安全な駐車が可能になります。

車庫入れの参考のステップ

前向き駐車

駐車スペースの位置合わせ

そのまま前進で駐車できるような駐車場に余裕がある場合は、駐車スペースに対して車をまっすぐに位置づけることが重要です。平行に並ぶように車を進め、中央を狙ってゆっくりと駐車することで、無駄な調整が不要になります。
余裕がない場合は、ハンドルを切って入れる必要があります。隣の車とのスペースが狭すぎるとハンドルを切ったときにぶつけてしまう可能性があるので、少し離れた位置からハンドルを切りましょう。

前進しながらミラーで確認

前向き駐車では、サイドミラーで左右の距離を確認しながら進み、左右のラインに対して車体がまっすぐになるように調整します。ミラー確認をしながら前進することで、正確にスペース内に収まります。

障害物を確認

駐車スペースの奥に障害物がある場合は、奥行きに注意しながらゆっくりと前進し、十分な余裕を持って車を停めることが重要です。障害物が視界に入るように確認し、距離を測りながら駐車しましょう。

最終調整

車体がスペース内で真っ直ぐ収まるよう、最後に左右の位置を確認しながら微調整します。車体が真っ直ぐであるかを確認し、確実にスペースの中央に収めることで、出やすく、駐車が整います。
また、駐車後はハンドルをまっすぐに戻しておきましょう。

バック駐車

車の位置合わせ

まずは駐車スペースに対して車体を平行に位置づけます。ハンドルを駐車場とは反対の方向に切り前進しましょう。(右側に停めたい場合は左にハンドルを切ることになります。)

車を停止

次に、右のサイドミラーか目視で車の延長線上と駐車枠の白線が重なるところで停止します。

車をバックさせる

その後右いっぱいにハンドルを切ってバックしていきます。

最終確認と位置合わせ

車体が平行になるタイミングでハンドルを真っ直ぐに戻し、駐車スペースの中央に収めるように進めます。スペース内での位置を最終確認し、車体が適切に収まるよう、少しずつ調整しながら駐車します。

縦列駐車

後方車両と位置合わせ

縦列駐車の際は、駐車スペースの先端に車体の後方が重なる位置に合わせ、そこからバックを開始します。この位置合わせが適切だと、スムーズにスペースに沿って車を収めることができます。

後方にハンドルを切りながらバック

後方車両に対して45度の角度を保ちながら、バックをしつつハンドルを切って駐車スペースに向かう準備をします。サイドミラーで左右を確認しながら進むと、車体をしっかりコントロールできます。

車体を直す

駐車スペース内に平行になるように車体を調整し、ハンドルを先ほどと逆方向に切りながら位置を修正します。左右のラインとの距離を確認し、必要に応じて前進して細かい調整を行います。

前進して微調整

スペース内に車体が収まったら、前進とバックで位置を細かく調整し、スペース内で最適な位置に停めます。縦列駐車は少しの微調整が必要ですが、スペースを十分に活用して車を収めることができます。

車庫入れを極めたい人のための練習方法

1. パイロンやコーンを使ってのシミュレーション

駐車区画を再現

広い駐車場や安全な場所でパイロンやコーンを使い、駐車スペースを再現して練習します。実際の駐車場のように練習することで、基準点の確認やハンドルの切り方などがリアルに練習できるため効果的です。

基準点の確認

練習時には基準点を設定し、その基準に沿って車を動かすよう意識します。毎回同じ基準を持つことで、駐車が安定し、同じタイミングでハンドルを切るなど操作の精度が向上します。

障害物を意識した練習

パイロンを障害物に見立てて、周囲を確認しながらスムーズに駐車する練習を行います。周囲の障害物を避けながらの駐車が実践でき、スペースが狭い場合でも安全に駐車できる技術が身につきます。

一定の速度で練習

駐車中は一定の速度を保ちながら、ゆっくりと操作を練習することで、速度感覚がつかみやすくなります。速度を抑えた駐車練習を繰り返すことで、ゆっくり操作でき、駐車精度が高まります。