海外の駐車場事情について〜アメリカ〜

海外の駐車場事情について〜アメリカ〜

自動車大国である日本の駐車場、都心部でもコインパーキングがあり、駐車場に困ることは少ないでしょう。では、海外の駐車場事情はどのようになっているのでしょうか?日本で普通だと思っている駐車方法でも、海外では全く逆だったり、日本ではあり得ない駐車の方法まで、いざという時に困らないよう、海外の駐車場情報についてご紹介します。アメリカ旅行や移住の予定がある方は事前にチェックしておきましょう。

アメリカでは前向き駐車が主流

日本ではバック駐車する方が多いと思いますが、アメリカのショッピングモールなどでは駐車場の敷地も広く、駐車レーンも斜めになっており、前向き駐車が主流となっています。これは、アメリカの人は週末に大量に買い物をすることが多く、荷物を車のトランクに乗せやすいため前向き駐車が好まれているとも言われています。もしバックで駐車した場合、後ろの車との距離が近すぎてバックドアを開くことができずにスライドドアから荷物を積み込まないといけないため大変不便になります。海外では前から止めやすいよう、斜めに区切られた駐車枠も多くなっているようです。

アメリカではパーキングメーターを利用する機会が多い

日本でも時々見かけますが、特に海外の道路で一般的に使われているのがパーキングメーターです。
パーキングメーターの使い方は以下でご紹介しますので、ぜひ使えるようにしておきましょう。

パーキングメーターの種類

パーキングメーターは、

    ・駐車できる時間が針で表示されるもの
    ・液晶画面で表示されるもの

が存在し、いずれの支払いもコインがメインであるため、頻繁に駐車するのであれば沢山持ち歩くことをおすすめします。

縁石の色分けも覚えておく

アメリカでは、州によって違いがありますが、道路の縁石の色で路上駐車できる時間の目安が示されているためご紹介します。

    ・白・・・人が乗り降りする短い時間であれば可能。時間制限がある場合はそれに従う。
    ・緑・・・縁石か標識に表示された時間内であれば限定的に可能
    ・黄・・・荷物の積み降ろしのためなら駐車可(但し、車から離れてはいけない)
    ・赤・・・駐停車は全面的に禁止。人の乗り降りで一時的に止まるのも禁止。
    ・青・・・障害者用の車など、許可されている車のみ駐車できる

もちろん違反した場合は罰金を払わなければいけませんし、何より知らずに駐車してしまい、周りに多大の迷惑をかけてしまうのは絶対に避けたいところ。
そのため、路上駐車は必ず縁石の色や路上を確認するようにしましょう。

アメリカで見かけるバレーパーキングとは?

バレーパーキングとは、ホテル滞在中やレストランでの食事中に駐車場への車の出し入れ、鍵の管理をしてもらうことができるサービスです。主にホテルや病院、ショッピングモールなどで見かけることができます。
ホテルのすぐ近くで食事や観光などをする場合に、例えホテルを利用しなくてもホテルのバレーパーキングに駐車することが可能です。また、バレーパーキングで車を預けている間に洗車のサービスを提供しているところもあります。

バレーパーキングの注意点

バレーパーキングを利用するに際していくつか注意すべき点があります。

    1.引換券をなくさない
    2.車はすぐには出てこない
    3.車内にものを残さない

バレーパーキングの場合、車を預ける時は引換券をもらいますが、もし引換券を無くした場合その車を証明するものが無くなってしまうため注意する必要があります。また、大勢の人が一気に出てくる時には、出庫待ちだけで30分以上掛かるようなケースもあるため、なるべく時間に余裕を持つようにしましょう。さらに車の中に忘れた荷物を取り出す場合、係員に車を取ってきてもらう必要があり、時間と手間がかかるため、忘れ物がないようにしましょう。

アメリカでは障害者スペースでの違反駐車に注意

日本でも車椅子マークがついた障害者専用の駐車スペースがありますが、もちろん海外にも存在します。
特に欧米では障害者専用の駐車スペースに違反駐車してしまうと高額な罰金を払わなければいけないため、駐車することはやめておきましょう。

アメリカで役立つ駐車場に関するサービス・アプリ

アメリカではAirbnbのように個人の駐車スペースを他のゲストに貸し出すことでネット予約により駐車場を探す手間を省くことができるシェアリングサービスも広まっています。また、海外の駐車場シェアサービスには近くの駐車場を探すことができる専用のスマホアプリを開発してユーザーの利便性を高めています。

Spot Hero

アメリカ発の駐車場検索アプリ「Spot Hero」は、目的地、日付と日時を入力するとその周辺の駐車場の金額を教えてくれ、そのまま停めたい駐車場が決まれば事前に登録してあるクレジットで支払いまで終わらせることができ、その後はメールで送られてきたバーコードを駐車場の機械にかざすだけで入退場ができる仕組みとなっています。
ただし、駐車場内の場所まで確保してくれるわけではないため、登録されている駐車場は大きい立体駐車場が多く、よっぽどのことがない限り満車にはならないものの、最悪の場合は待たなければいけません。

Parking Panda

アメリカのメルーランド州ボルチモア市発の駐車場シェアサービスで、施設の駐車場が満杯だったり駐車場が見つからない時などに空き地を駐車場として貸し出すサービスです。
イベントや買い物に来たものの、車がいっぱいで駐車場になかなか入れない時に活用することができます。

まとめ

海外の駐車場事情や方法は、日本と比較してもかなりの違いがあることがわかります。
何らかの事情で海外で運転する時は行き先の駐車場事象を確認しておくといいかもしれませんね。