新車購入時にかかる諸経費は?税金・登録費用・駐車場費用など

新車購入時にかかる諸経費は?税金・登録費用・駐車場費用など

新車を購入する際、車の価格以外の部分でかかる諸経費は、意外と高くつくものです。実は車を買う際にかかる諸経費は、車両本体の価格の10%から20%ほどにもなるのです。単純に計算して、200万円の車を買おうと思ったら20万円から40万円の諸経費がかかることになります。諸経費だけで結構な金額になりますから、何にどれだけお金がかかるのか知っておきたいですよね。この記事ではそれぞれの諸経費について解説していきます。一部の費用に関しては工夫次第で金額を抑えることもできるので、これから車を買う方はぜひ参考にしてください。

税金

車には様々な税金がかけられています。新車購入時には四つの税金がかかります。

自動車税

これは自動車の排気量にかけられる税金です。車を持っているだけで毎年かかります。排気量が高い車ほど税金が高くなりますので、購入の際はきちんと調べておきましょう。参考までに例を挙げておくと、1000cc以下で29,500円、1001cc~1500ccで34,500円、1501~2000ccで39,500円、といった感じです。ちなみに軽自動車が一番安く、現在は10,800円で済みます。

自動車取得税

こちらは自動車を購入する際にかかる税金で、購入価格が50万円以上になると都道府県に対して支払わなければなりません。税率は、普通自動車の場合は取得価格の3%、軽自動車の場合は取得価格の2%になります。ただし消費税の引き上げに伴い、2019年10月で廃止にされることが決まっています。

自動車重量税

こちらは車の重量にかけられる税金です。購入時と車検の時に払わなければなりません。重量が重ければ重いほど高くなるわけですから、購入の際は車の重量も見ておきましょう。また、エコカー減税が適用される車両を選べば、最大で免税まで持っていくことができます。

消費税

上記三つの税に加えて、消費税がかかることも忘れないようにしましょう。

保険について

車の保険には二種類あります。

自賠責保険

自賠責保険は、車を所有する際は絶対に加入しなければならない保険です。加入せずに車を運転することは法律違反になります。自賠責保険が補償する範囲は、対人事故で相手がケガもしくは死亡した場合に限ります。新車購入時は37ヶ月の自賠責保険に入るのが一般的なので、普通自動車なら36,780円、軽自動車なら35,610円になります(2019年3月まで)。

任意保険

任意保険は、その名の通りドライバーの任意で加入する保険になります。対人事故だけでなく対物事故に対しても補償があり、他人への損害だけでなく自分への損害にも補償があります。またロードサービスと呼ばれる、ガス欠や車の故障に対応してくれるサービスも受けられたりします。任意保険は保険会社によって値段が様々ですので、よく調べて選ぶ必要があります。

登録費用

車を購入する際にはさまざまな登録が必要になります。その際に発生する費用が登録費用です。またこれらの手続きをすべて自分でやるのは大変ですので、基本的にはディーラーに代行してもらうことになります。その際、ディーラーが代行料として請求する金額もあります。つまり登録費用とは登録にかかるお金と、ディーラー代行料を合わせたものになります。登録費用に関してはどうにもなりませんが、ディーラー代行料に関しては一部カットできるので、安く抑えたい方は本記事を最後までご確認ください。

検査登録手続き代行費用

車のナンバーの取得を代行してもらう費用です。ディーラーによって異なりますが15,000~30,000円が相場のようです。この手続きは基本的にディーラーに任せるのがよいでしょう。

車庫証明手続き代行費用

車庫証明書をディーラーに取得してもらう代行料です。この手続きは意外と簡単なのですが5,000円から10,000円かかります(もっと高い場合もあります)。安く抑えたい方は「自分でやるのでカットしてもらえますか?」とディーラーにお願いしてみるのがいいでしょう。

納車費用

自宅まで車を運んでもらうのにかかる代行料になります。10,000円から15,000円かかります。自分で車を取りに行けばかからない費用なので、ここは大きな節約のポイントです。カットしてもらうよう、ディーラーに相談してみましょう。

下取り費用、査定費用

新車を買う際には、これまで使っていた車を下取りに出す方も多いと思います。その際は下取り査定に5,000円程度、下取り費用に10,000円ほど取られます。実は中古車買い取り店の方が高く買い取ってくれることが多いため、下取りに出さずに売ってしまうという手もあります。
また下取りを利用する場合でもカットしてもらえることが多いので、交渉してみて損はないでしょう。

預かり法定費用

陸運局への新車登録、また車庫証明の取得に必要な印紙代のことです。登録と車庫証明にそれぞれ3,000円前後かかりますが、都道府県によって違います。

自動車リサイクル料金

新車購入時に払う料金です。実際には最後にその車を廃車にする時に、その車を持っている人が負担します。そのため、後に車を売却すればもどってきます。普通自動車は10,000円から20,000円くらい、軽自動車の場合は7,000円から15,000円くらいです。

ナンバープレート料金

ナンバープレートをもらうのに1,440円から、最大で1,880円かかります。都道府県によって異なります。また自分の好きなナンバーにしたい場合はさらに4,000~5,000円かかります。

駐車場費用

新車購入にあたって、まだ駐車場を持っていない人も多いと思います。ここでは月極駐車場の費用について解説します。月極駐車場の契約費用に関しては、その地域や駐車場オーナーの意向によってかなり違ってきます。いわゆる一般的な月極駐車場の場合は初期費用として、敷金、礼金、手数料(仲介手数料や事務手数料など)がかかります。ただしこれらの費用が不要で、賃料だけを請求されるような場所もあるようです。これに関しては場所によってまちまちなので、自分の地域の駐車場でどこが一番お得か探しておきましょう。ちなみにその駐車場で車庫証明登録をする場合、数ヶ月分の賃料の前払いを要求されたり、数ヶ月間は解約不可という条件を付けられたりすることが多いです。

諸経費を安く抑える方法は?

ここまで新車購入にかかる様々な諸経費について説明してきました。ここでは諸経費をできるだけ安く済ませる方法を紹介していきます。

排気量の少ない車を選ぶ

また税金についても、工夫次第である程度は安く抑えることができます。まず税金については、できるだけ排気量の低い車で、かつ重量の軽い車を選ぶとある程度抑えることができます。中でも軽自動車はとりわけ安く済みます。また、エコカーもおすすめです。エコカー減税で税金が安くむうえに、ガソリン代も節約できます。

登録手続きは自分で行う

これら諸経費の中で一番削ることができるのは、やはりディーラー代行料です。その中でカットができるのは「車庫証明手続き代行費用」、「納車費用」、「下取り費用・査定費用」の三つです。これらをうまくカットできればおよそ20,000~35,000円もの値引きになります。できるところは、面倒ですが自分で行うのがおすすめです。またディーラーによっては車の本体価格を安くする代わりに、ディーラー代行料を高く設定している場合があります。その場合はディーラー代行料の内訳がどうなっているのかをしっかりと聞いて、場合によっては値引き交渉をしましょう。また、現在は車の本体価格も交渉によっては値引きに応じてくれるところが多いようです。その場合、順序として先に本体価格の値引き交渉をして、その後でディーラー代行料の値引き交渉をするようにしましょう。先にディーラー代行料の値引きを交渉してしまうと本体価格を下げてもらえなくなることが多いからです。

安い駐車場を探す

駐車場費用に関しては場所によってかなり違ってくるので、近所の駐車場を回って比較してみることが大切です。

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