駐車場の種類で使い分けるDIYと業者、施工例について

駐車場の種類で使い分けるDIYと業者、施工例について

土地活用の一つの方法として駐車場経営がありますが、駐車場の場合は住宅の外構としての設置が一般的です。その場合、どんな施工方法があり、特徴と費用、メリット・デメリットを知った上で自分にあった方法を選ぶことが大切です。今回は一般的な住宅の外構としての駐車場を作る際の流れやポイントをまとめましたのでご紹介致します。

駐車場の大きさを決める

一般的に駐車場を作る時は「普通乗用車」のサイズを基準に設計が行われていますが、その場合の大きさは長さ6メートル✕幅2.5メートルの15平方メートルとされていますので、「作ったのは良いが停めにくい」「ドアが開けられない」なんてことにならないためにも余裕をもって計画することが大切です。

どうやって作る?その種類とメリット・デメリット

場所やサイズが決まればどんな駐車場がいいか自分にピッタリの方法を見つけたい方におすすめの施工例をご紹介します。

芝生・枕木・緑化パーキング

住宅の外構に使用されることが多い方法でナチュラルな雰囲気が人気の理由です。炎天下でもアスファルトのように熱くなりにくく、照り返しが気になる家の近くではおススメの方法です。枕木やコンクリートを併用する場合はそれらを埋めるための溝を掘り、整地して、砕石やモルタルを敷き詰めて地面の耐久性を上げるなどの工程が必要になります。デメリットとして木は濡れると滑りやすく腐る可能性があります。芝生の場合は使用頻度によって芝の生育具合が異なり、見た目の美しさにばらつきがあります。お値段については枕木は1本あたり5,000円程、芝生の場合は1平米あたり3,000円前後で、ホームセンターなどで手に入りますが、どちらにせよこまめなメンテナンスが必要です。

レンガ・タイル・敷石

色々な表現が楽しめる方法です。手順は枕木と同じ様に、素材を埋めるための溝を掘り、コンクリートで固めモルタルで仕上げます。仮にレンガの場合、ホームセンターなどでは1個150円程で売られています。仮に普通乗用車1台分を作るとなるとそれだけで2850個43万円前後が必要となります。

瓦チップ

こちらもDIYの場面でよく使われています。不要になった瓦を砕いてリサイクルしたもので、価格も12キロ10リットル400円前後とリーズナブルです。ガーデニングが主な使い所でしたが瓦の色が華やかな印象で消臭、水質浄化などの効果にも注目されています。泥や落ち葉などの汚れに弱く、洪水などで流されやすいデメリットがあります。仮に3センチの厚みで敷き詰めた場合、乗用車一台分のスペースに必要な瓦チップの分量は15平米✕30リットルで450リットル 、18,000円程必要です。

砕石・固まる防草砂

地面が土の場合は、整地して平坦にしあげられるよう押し固めた後で、砕石や防草砂を敷いて仕上げます。コストが低く撤去も簡単な所がメリットです。砕石は上を歩けば音がなるので防犯上のメリットもあります。固まる防草砂は近年注目されている素材で素材に水を混ぜ合わせると固まる為、初心者におススメです。ただしどちらも住宅の場合は雨水マスなどのでっぱりの分の土を取り除いたり、整地をきちんとしておかないと後で凸凹になったり、草が生えてきたりする場合があります。また、普通乗用車のスペースに使う砕石の費用については購入するお店と輸送費によって値段に大きな差がありますのでお近くの工場、建材屋、ホームセンターなどに問い合わせるのが近道です。

アスファルト・コンクリート

アスファルトは低コストで仕上げられ施工後すぐに使えるようになりますが、ガソリンなどの薬品に弱く、コンクリートと比べると耐久性が低く、夏場高温になるなどのデメリットがあります。コンクリートを使用する場合は、地面を25センチ程掘り下げ、砕石を敷いて、その上にコンクリートを敷いていくことになります。またコンクリートは乾くと固まりますが、基礎ができていないとクッキーのように簡単に割れてしまうので、型枠を組んで目地を入れ、ワイヤーメッシュを入れ…とたくさんの工程があります。どちらにせよ地面を掘った際の残土の処理が必須で、市役所への問い合わせが必要な場合もあります。また、費用はアスファルトで1平米あたり5~6千円前後、コンクリートで1平米あたり9~1.2万円前後必要です。

選ぶべきポイント・まとめ

これまでにご紹介してきた色々な方法は組み合わせて制作することができ、材料の手に入れ方によって費用や手間を省くこともできます。ただしどの方法を選んでも材料費の他にメンテナンス費用が必要になりますし、道具や資材についても、型枠やミキサー車などの取り扱いに慣れた業者に依頼することが懸命です。その分コストがかかりますがそれ相応の仕上がりが期待できますので、その後の運用を考えた上で選ぶことが大切です。

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